2012年10月28日日曜日

研究費申請書の書き方上達法その4

研究費申請書というより文章一般(当然論文を含む)に通じることですが、言葉として書かれた文章は、いわば著者の考えの「モデル」だということができます。

なので、一度書いた文章を読み直してみて自分の頭の中にあるアイデアと比較し、 正しく表現されていないと思うところを直してまた読み直す、という作業を続けていけば、有限回数の繰り返しによって、書いた文章と自分のアイデアの誤差が無視できるほど小さくなる点(すなわち文章の完成点)にまで到達できるはずです。

読んで直す、ということに関しては、自分の書いた文章を客観的に読める覚めた目が必要ですね。自分が査読者だったら読んでどこに疑問をもつか?その疑問に申請書は答えているか?言うは易しですが、自分の書いたものに関して自分自身が一番厳しい批評者になれるということが、おそらく一流の文章家に必要な資質なのでしょう。

申請書はどのような点について十分書かれていなければならないか、ということに関してはNIH grantのpeer review criteria and considerationsとかを参考にするといいでしょう。科研費に関するこのような項目のリストも探せばどこかに(例えば公表された審査結果のスコアのリストに)見つかるはずです。

あと、これは重要なことですが、申請書がどんなに良く書かれていたとしても、業績や予備データの不足を補うことはおそらくできません。

なので、まずは努力して論文(なければ最低でも実現性を示せるだけのひと揃いの予備データ)を出すのが吉かなと。申請書書き方うんぬんの議論は、実はその先の話です。

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