2018年7月11日水曜日

総説公開のお知らせ


ナビゲーションの神経機構に関する共著英文総説が、SpringerのLecture Notes in Computer Scienceシリーズの一部としてオンライン公開されました。

Neural Mechanisms of Animal Navigation
Koutarou D. Kimura, Masaaki Sato, Midori Sakura
Lecture Notes in Computer Science, 10922, 65-81, 2018

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2018年7月5日木曜日

今回のW杯の名言

(ポーランド戦終盤のボール回しについて)「どの職業でもそうだと思うが、一度でもその道を極めようと目指した人は理解出来ると思う。」(DF酒井宏樹選手)

(ベルギー戦後に)「(足りないところは)すべてだと思うが、わずかだと思う。まだ壁は厚いのかもしれない。」(西野監督)

道を極めようとする者は結果を残すことが全て。そして、世界のトップレベルとの差はすべてだけどわずか、でもその壁は厚い、という感覚は、非常に共感できるものでした。

2018年7月4日水曜日

当たり前のこと

改めて、みんなそれぞれ何かと闘っているんだな〜、と。

なんだかロックスターのような物言いですが。。。

2018年7月2日月曜日

最近の読書の悩み

最近、書店に行くと出版は「消費」なんだなと思いますね。買って読みたい本を探すのに苦労します。昔も今も、読むに値する良い本はどこかにあるはずなのですが、いかんせん出版される本が増えたのと、書店が「売れる本」しか置かなくなったために、良い本を探すシグナルのS/N比が以前と比べてすごく下がっている気がします。

「35歳までに一生分の勉強を」といっていたのは確か安藤忠雄だったと思いますが、私もそれくらいまでの歳に研究に直接関係ないような古典(岩波文庫とか学生の頃からたくさん読みました。今は書店にもほんの少しのスペースにしか置いてありません、というかちょっとでも置いてあればいいほう)をたくさん読んでおいたのはよかったなと思います。今はそんなにたくさん読書の時間はとれないし、当時読んだ本の知識が今の生活をなんとか支えている、という実感はすごくあります。

と思って、昨日自宅の本棚から久しぶりに取り出したのは、エッカーマン「ゲーテとの対話」。拾い読みするだけでも面白いです。ニーチェも絶賛したそうな。目の前でゲーテが自分に語りかけてくれているような錯覚を覚えますね。

2018年6月29日金曜日

感想戦ー今回のFrontiers総説について

発達障害モデルマウスのイメージング研究については、これまで良い総説がなかったので、いつか自分で書こうと思っていました。

ジャーナルは特に問わなかったのですが、今回も比較的早くpublishできるFrontiersに発表することにしました。研究者コミュニティに対して読んでもらいたいアイデアがあるときに、Frontiersはその発表の場として結構便利なメディアだと思っています。IFうんぬんよりも、タイムリーであることが重要なので。

書き始めた当初は3000語程度のミニレビューを想定していたのですが、書いているうちにだんだんと分量が多くなり、査読者のコメントに応えて加筆した最終版では、9000語を超えていました。

単独著者で書いた前回とは違って、今回は共著者の協力が得られたこともあり、文献を網羅的に取りあげた十分な長さの総説が書くことができたのは、個人的には収穫だったと思っています。小説家でも作曲家でも、ある程度の長さのものを書くには、書き手の「息の長さ」のようなものが必要になってくるので。

他にもまだ総説のアイデアはあるのですが、しばらく封印して、次はより本質的な構想のものを、よりvisibilityの高いジャーナルに書けたら良いなと思っています。

2018年6月28日木曜日

(超)一流の研究者とは

私も過去に、一流(または超一流)と目される先生を何人か訪問する機会があり、彼らと一対一で話す幸運な経験を何度かしていますが、短い時間であっても必ず強烈な印象と刺激を受けています。

そのときに「これからこういう研究がしたい(または今している)」と聞いた話が、必ずその数年後に有名誌に論文として発表されるの見ると、彼らの共通した特徴は、類い稀なる実行力なのだということを思い知らされます。平凡な研究者だったら口先だけで終わっているところですが、そこに卓越した者とそうでない者を分ける歴然とした違いがありそうです。

まあ、なりたいと思ってなれるものではないかもしれませんが、どちらにつづく道をたどりたいか、と聞かれれば、答えは言うまでもありません。

2018年6月26日火曜日

神経科学の教科書

今年度から大学院講義の一部を担当することになり、なにかいい神経科学の参考書(教科書)はないかなと書店で探していたところ、私の中では、やはり今一番いいのはLiqun Luoの”Principles of Neurobiology”(邦訳あり)だろうなということになりました。

Luoといえば、現在も第一線で活躍する超有名研究者ですが、単独著者の教科書にも関わらず、神経科学の幅広い分野の新しい研究(主にここ10年くらい)を原著論文から引用して教科書を構成しているあたり、その知識と構成力はすごいなと思わされます。あれだけ毎年一流誌にバンバン論文を出していて、いつこんな教科書を書く時間があったのか。アメリカのトップレベルの才能というのは本当にすごいです。